入浴剤って本当に効果あるの?老舗メーカー直伝!正しい商品の選び方
お風呂の効果を高めるといわれている入浴剤。
ドラッグストアや通信販売などで多くの入浴剤が販売されていますが、入浴剤は本当に効果があるのでしょうか。
この記事では、入浴剤に効果がないといわれる理由や入浴剤の選び方、おすすめの入浴剤を解説します。
自分に合った入浴剤を選べるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
入浴剤は効果ない?その理由とは
まずは、入浴剤のはじまりと効果がないといわれる理由についてチェックしてみましょう。
入浴剤のはじまり
日本の入浴剤は生薬を入れた布袋をお湯へ入れて煎じたものからはじまり、その後、自宅で天然温泉気分を味わえるように天然の温泉成分を粉末にしたものや、バスクリンなどの無機塩類入浴剤が開発・販売されました。
時代とともに公衆浴場から自宅でお風呂に入ることが一般的になると、入浴剤もさまざまな商品が販売されるようになります。
現在では、美容や健康を目的とした入浴剤が豊富に揃っています。
入浴剤の効果は成分によって異なる
入浴剤は使用されている成分や目的によって、医薬部外品と化粧品に分類され、治療効果が認められている医薬品の入浴剤は一般的には販売されていません。
有効成分が配合されている医薬部外品であっても効果は緩やかなため、思ったように入浴剤の効果を感じないという人もいるでしょう。
また、配合されている成分によって期待できる効果が違うので、自分に合った入浴剤を選べていないというケースもあります。
入浴剤を選ぶときは、商品の特徴や配合されている成分をよく確認して、目的に合ったものを使うようにしましょう。
高品質な商品を使うのがポイント
毎日使う入浴剤をなるべく安いもので済ませたいという場合もありますよね。安くても品質の良い商品はありますが、なかには効果的な成分が配合されていないものもあります。
また、発がん性の危険性が指摘されているタール色素(合成着色料)や、肌への刺激が強いとされるサリチル酸などの添加物が入っている商品もあるため注意が必要です。
快適なバスタイムを過ごすためにも、入浴剤は価格だけで選ばずに、安全性や品質にこだわった商品を使うようにしましょう。
老舗メーカー直伝!入浴剤の選び方
入浴剤を選ぶときには、目的や効果で選ぶのがポイントです。それぞれの種類をチェックして、自分に合った入浴剤を見つけてみましょう。
目的に合った効果で選ぶ
肌のカサつきや乾燥が気になる場合は、保湿効果のある入浴剤がおすすめです。
お風呂に保湿効果の高い入浴剤を入れることで、手軽に全身のスキンケアができます。
特に冬場は肌の乾燥が起こりやすいので、効率良く肌のお手入れをしましょう。
ダイエットやデトックスに役立てるなら、発汗効果の高い入浴剤を使ってみましょう。
普段汗をかく機会が少ないと、代謝が低下して冷え性や自律神経の乱れを引き起こす場合もあります。
体質改善を目指したい人にも、しっかりと汗がかける入浴剤はおすすめです。
美肌やダイエット効果を高めたい人や体調を整えたい人は、血行促進効果のある入浴剤を使ってみましょう。
血行促進効果の高い入浴剤は全身の機能を活性化させるので、新陳代謝の促進や疲労の緩和、デトックス効果などさまざまな効果が期待できます。
ストレスが溜まってイライラすることが多い人は、リラックス効果のある入浴剤が活用できます。
ストレスは心身ともに悪影響を与える場合があるため、毎日のお風呂の時間を活用して疲れやストレス解消に役立てましょう。
肌を清潔に保ちたい人や余分な角質を除去しやすくしたい人は、洗浄効果の高い入浴剤を選びましょう。
お風呂は基本的に洗浄効果がありますが、洗浄効果のある成分を配合した入浴剤を入れることでさらに効果を高められます。
肌を清潔に保つことでニキビ予防や美肌にもつながるので、全身の肌ケアをしたい人にもおすすめです。
成分で選ぶ
【無機塩類系】
無機塩類系入浴剤は粉末や顆粒タイプ(バスソルト)があり、無機塩類(ミネラル)を主成分としています。無機塩類は肌表面のタンパク質と塩類が結合して皮膚表面に膜を作るので、保温効果が高く湯冷めしにくい特徴があります。
また、温泉ミネラル成分が配合されているものもあるので、洗浄効果を高めたり、お湯を柔らかくする作用も期待できます。
硫酸ナトリウム(芒硝)・硫酸マグネシウム・炭酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム(重曹)・炭酸カルシウム・塩化ナトリウム・メタケイ酸ナトリウムなど
【炭酸系】
炭酸ガス系入浴剤は錠剤や粒状の商品が多く、炭酸塩と有機酸類を組み合わせています。炭酸ガスを発生させるのが特徴になり、炭酸ガスが皮膚に吸収されることで血管を拡張し、血流促進や疲労回復の効果が期待できます。
炭酸湯は体の芯までポカポカと温まるので、入浴後の保温効果が高い入浴剤です。
炭酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム・コハク酸・フマル酸・リンゴ酸・クエン酸など
【薬用植物系(生薬系)】
薬用植物系入浴剤は、古くから健康法に活用されている生薬を配合しています。配合されている種類によって得られる効果が異なり、生薬の香りによるアロマ効果が期待できます。
生薬を刻んだものや生薬エキスと無機塩類を組み合わせたものがあり、粉末や顆粒、液体などさまざまな商品が揃っています。
トウキ・トウヒ・トウガラシ・ユズ、ヨモギ・ハッカ葉・甘草、ケイヒなど
【酵素系】
酵素系入浴剤は粉末や顆粒などがあり、酵素と無機塩類を組み合わせて配合したものが多くあります。酵素は蛋白質や脂肪などの分解をサポートする作用があることから、医薬品の消化剤や洗浄剤にも使用されています。
入浴剤に配合することで皮膚への刺激を抑えて洗浄し、入浴効果を高める効果が期待できます。
パパイン・パンクレアチン・蛋白質分解酵素など
【スキンケア系】
スキンケア系入浴剤は、液体や粉末などの商品が多く、スキンケアを目的とした保湿成分を配合しているのが特徴です。
敏感肌や肌の弱い赤ちゃんも一緒に使える商品も揃っていて、保湿成分が肌に吸着することでしっとりすべすべの肌を目指せます。
セラミド・米胚芽油・スクワラン・ホホバ油・ミネラルオイル・米発酵エキス・オリーブ油など
香りや見た目で選ぶ
入浴剤には、フローラル系、柑橘系、森林系などいろいろな香りがあります。
体臭予防だけでなく、それぞれの香りによって気持ちが落ち着いたりリフレッシュしたりと気分転換ができるので、目的に合った香りを選んでみましょう。清涼感がほしいときには、ミント系を配合した入浴剤がおすすめです。
目的だけでなく、自分の好きな香りを選ぶとリラックス効果や睡眠効果が高まるといわれてます。心身ともに休まる時間を過ごすために、ハーブの香りなど「いい香り」と感じる香りを選ぶのもポイントです。
また、入浴剤をプレゼントに選びたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
そのような場合は見た目も大事になってきます。
泡風呂タイプの物やバスタブがカラフルになるものなど、お風呂で楽しめるような入浴剤を選んでみましょう。
おすすめの入浴剤
どんな入浴剤にしようか迷ってしまう人に、おすすめの人気商品を2つ紹介します。
ミネラルバスストーン
「ミネラルバスストーン」は岩手山の麓で採取される「角閃石(天然石)」を100%使用した入浴剤です。
岩盤浴にも使用される角閃石は、遠赤外線とマイナスイオンによって血行促進や発汗系作用が期待できます。
天然の入浴剤なので、添加物などの成分が気になる敏感肌の人にもおすすめ商品です。
ミネラルバスパウダー
ミネラル世界一の「雪塩」や海藻エキスを配合した「ミネラルバスパウダー」は、ポカポカと体を温めて、血流やリンパ流の促進や脂肪燃焼、発汗作用をサポートします。
酵素系のパパインや、スキンケア系のスクワランも含まれているので、乾燥肌の方にも効果的です。
成分や効能から自分にあう入浴剤をチョイスしよう!
入浴剤は配合されている成分や期待できる効果がそれぞれ違うため、自分の目的に合う商品を選ぶことが重要です。
お風呂は浸かるだけでも温浴効果や洗浄効果がありますが、入浴剤を活用するとさらに美容や健康にうれしい効果を得られますよ。
今回解説した選び方やおすすめの商品を参考にして、自分に合う入浴剤をチョイスしてみましょう。